第1問は男女共同参画社会(公共)、第2問は公共空間の形成(公共)、第3問は源流思想と西洋思想(倫理)、第4問は日本思想(倫理)、第5問は認知の心理学(倫理)、第6問は戦争と平和(倫理)から出題された。教科書レベルの知識で相当程度、対応できるが公共範囲の学習内容と倫理範囲の学習内容が融合して出題されており、例えば問5では公共範囲のバイアスがテーマになっているが、ソクラテス、J.S.ミル、デカルト、デューイといった思想家の主張をクリティカル・シンキングに対応させるとどうなるかといったの設問があったりするところが新しい。また、バイアスや問3のプロティノスなどは、脚注に掲載された表現であることから、教科書に満遍なく取り組んでいく必要があるだろう。
三木伸夫