2025年共通テスト英語リーディングは、身近な話題からアカデミックなテーマまで幅広い題材が出題された。第3問・第4問を除くすべての大問で図や表が使用され、複数の情報源から要点を把握する力が求められた。語数は昨年より約700語減少し、総語数は約5,680語となった。第4問と第8問は、事前に公表された試作問題と同様の形式で読解を通じて英文を書くスキルを測る意図が見られ、事前に同じ形式の練習をしっかりやっておけば、問題なく解答できただろう。全体の難易度はやや易化し、迷う選択肢も少なかったため、比較的取り組みやすかったといえるだろう。大学入試センターの方針に基づき、情報を取捨選択する力や要点を把握する力を問う出題が継続されており、今後も「書く」活動を意識した読解力が求められると思うので、1年生2年生の皆さんは、読解はもちろん、英作文の書き方にも意識して英語学習に取り組んで欲しいと思います。
石代 正樹