2025年共通テスト 公共、政治・経済は、前年の政治・経済と比べて論理的思考力を問う問題が増加し、特に長文読解や資料分析の重要性が顕著となった。第3問以降の政治・経済の分野では、空欄補充問題は知識と資料読解を組み合わせた形式であり、第4問では会話文を基にしたグラフ読解が含まれた。第5問の労働問題では、用語の背景知識を問う問題が特徴的で、第6問は資料読み取りが中心だったが、垂直な供給曲線の出題に戸惑う受験生も見られたと思う。
全体として、知識だけでは対応が難しく、長文やグラフに対し論理的に考える力が求められた。一方、図表読み取り問題、資料分析・論理判断問題は標準的な難易度だった。知識問題も標準的なレベルで、教科書範囲内で対応可能であった。今後は論理的思考力を鍛え、迅速な読解・分析力を養うことが求められる。
石代 正樹