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2026共通テスト国語問題分析

こんにちは、志向館国語科田中です。 以下、先日行われた共通テストの国語の問題分析です。   2026年度共通テスト国語は、前年よりやや難化と評価されている。平均点は約116点前後とされ、2025年度から10点程

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2026共通テスト 公共,政治・経済問題分析

昨年の平均点が62.66点であったのに対し、今年の中間集計では65.54点となっており、全体としては易化したと考えられる。第3問以降の政治・経済分野では、解答を即座に判断できる知識問題も見られたが、一方で、単なる暗記では

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2026共通テスト 公共,倫理 問題分析

「公共、倫理」の難易度は、昨年並みの難度と考えられる。新課程の共通テストも2年目となり、2年とも基本的には同じ形式で、来年も同様の問題傾向が続くものと予想できる。第1問は社会保障制度に関して。第2問は現代社会における文化

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2026共通テスト 英語問題分析

2026共通テスト 英語問題分析 昨年と同様、リーディングは第8問形式で出題され、出題形式・語数・マーク数もほぼ変わらなかった。そのため、受験生は慌てることなく問題に取り組めたと思われる。今年は特に、設問の選択肢が読みや

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倫理 (倫理/政経)

館長の三木です。これまでにあまりなかった問われ方やこれからの倫理の取り組み方をアドバイスしよう。

第2問に「極楽往生」思想を表す絵画が出題されて、現世利益と極楽往生の区別ができ、「仏が迎えに来るのなら、極楽往生である」と判断する問題があった。共通テストのテーマは「考えさせる」である。当然、考えたことを筆記するのではないとすれば、絵画や資料を見せて総合的に解答するということになる。これからの倫理の学習の仕方は昔からの定番の社会の単語カードだけでは足りないようだ。もちろんキーワードの整理は欠かせない。極楽往生とは死後の世界観を想定し。死後の世界の設定は避ける現世利益は、生きてるうちに幸せになることである。共通テストでは言葉でこれを言い当てるのではなく絵画を見て判断する力を問うている。

そうかと思えば、第3問ではエミールの一節が出題された。道徳書であるエミールの典型的な表現の仕方で、良心を擬人化している部分がある。「良心はだれにも相手にされなくなって・・・容易に追い払えなかった良心を、もう一度呼び戻すことはとてもむつかしくなる。」の内容から、「(人は)苦境にあえぐ人たち・・・良心が痛んだとしても・・・その痛みを感じなくなってしまう」の選択肢を選ぶ問題もあり、国語の試験に近いと思う。これからの、倫理の学習は教科書だけではなく芸術作品や資料の読み取りにも力を入れて、倫理的な視点を広げることが期待されているのである。