これまでの記事

イメージガールの撮影その1

志向館予備校の三木陽平です。金沢市の高校生の皆さん、春一番が吹き荒れる中いかがお過ごしでしょうか。 志向館では今年もイメージガールの撮影が行われました。 東京外国語大学 言語文化学部 朝鮮語 に合格したスタンデージ里桜さ

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アメニティルームの改装

こんにちは。志向館予備校の三木陽平です。金沢の高校生たちは高校入試のつかの間のお休みを楽しんだのではないでしょうか。   3月は授業数が減るので、新入生を迎え入れる準備を進めます。 今年は設備の改装を進めていま

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国公立前期の合格発表と公立高校入試

国公立大学前期の合格発表は一部を除き3/10まで、 今日でほぼ判明することになります。 志向館にも合格の報告に受験生が来ています。 進学先が決まった人は晴れやかな気分だと思いますが、 まだ決まっていない人は心が落ち着かな

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2025 共通テスト数学ⅡBC

長い寒波も今日までのようで、明日から徐々に春らしくなる予報です。いよいよ明日は国公立大の前期試験なのですが、遅ればせながら今年の共通テスト数学ⅡBCを解いてみました。 新課程入試初年度で、今年から試験時間が10分増えて7

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共通テスト 現代文

館長の三木です。マンガや妖怪を語るのは大好きです。今回は文化人類学的?社会学的?精神分析学的?いずれにしても香川さんの文章の第一印象は「鋭い」です。私の分析を少々。妖怪は近代を生きている「私」の内面に生きている。「私」自身を計りしれない存在として私たちは自らを認知する。文末には、『「私」は私にとって「不気味なもの」となり、一方で未知なる可能性を秘めた神秘的存在となった」』の一節からも香川雅信の今を生きる私たちにむけられたメッセージ性が読み取れる。文の展開は、倫理では試験によくでるフーコーの考え方を引用し、言語活動を実践する人間が自分たちの作った言葉の枠組みに縛られ、コントロールされているという、つまりは、「人は自ら生み出した文化に縛られるという」一見、逆説的だが、自明な論によって展開されている。そして、妖怪は、かつては言葉を伝える「記号」であり、「物」であり、さらにそれは絵画的な表現も含む「表象」となった。ところが科学の発達で私たちは人間は内心を分析し始め、分析しえない不気味さを「私」に感じ始めていると言うのだ。

この1年、試行テストのせいで、予備校では図1、図2、時として図3くらいまである評論を徹底的に演習してきたが、ちょっと拍子抜けした感がある。表や図の類は全くなかった。設問も予想外の形式のものは一切なかった。共通テストの練習問題や模試を解くたびに、都会の昔の景観写真と今の景観写真を比較して評論したり、著作権の資料を読んで、資料を見ただけでわかることを根掘り葉掘り説明したり、文章Ⅰと文章Ⅱを読み比べて、忙しくページを行ったり来たりして、授業をしたのがちょっと悔しい。

結論としては、来年の共通テスト対策は過去のセンター試験の問題を使って解いても何の問題もない。しいていえば、カタカナが多くなった。2020年実施の評論はレジリエンス、サステナビィリティー。今年はアルケオロジー、エピシテーメーなどの概念が出てきた。来年のカタカナは何かなと期待している。