これまでの記事

大学入学共通テスト始まる

とうとう大学入学共通テストの日がやってきてしまいました。   私は個人的にこのテストは必ずしも学力が測れるテストではないと思っています。共通テストの主眼は「すべての受験生がなるべく平等であること」だからです。

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今週末は共通テスト

いよいよ今週末は共通テストです。塾で受験生の対応をしていて、緊張感の高まりを感じます。幸、金沢は積雪もなく、週末までの天気予報も大雪はなく、当日は天気がよさそうです。インフルエンザが流行っているので、体調管理に気を付け、

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冬期講習 単語イベント

志向館の冬期講習も順調に始まり、塾内では、ますます、高校生みんなの合格に対する思いが、ヒートアップしてきました。3年生の気持ちの入り方はすごいですよね。毎年冬期講習で感じる思いです。2年生、1年生も負けずに頑張っていきま

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走り切る

みなさまこんにちは、国語科田中です。 いよいよ今年も終わりに近づいて来ましたね。 あと一月程で共通テストです。受験生の皆さんはとにかく演習で忙しい頃かと思います。頑張りましょう!   共通テストの国語に関して、

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2021大学入学共通テスト出題分析 数学ⅠA

事前に告知されていたように,今年度から10分長くなり70分で実施された。昨年のセンター試験では71(設問数47)だった解答数が今年度は79(設問数55)となり、相応の問題数の増加となっている。ただそれ以上に、問題文の長文化や、さらにこれまでのセンター試験にもなく、試行調査でも予告されていなかったような新傾向の出題もあり、受験生にとっては解きにくい問題の連続であったと思われるため、70分では足りず時間内にすべてを解答できなかった受験生も多かっただろう。随所に散りばめられた解きやすい問題を確実に正解できるかが重要となった。大きな特徴的変化があった問題は以下の通り。

 

第1問[2]図形と計量からの出題。辺の長さが数字で与えられるのは(1)のみであり、(2)以降は文字定数のままで角の大きさを変えた時の面積や外接円の半径の大きさを考察する問題となり、昨年までのセンター試験には例がない新しい傾向の問題であった。見た目の難しさから苦戦した受験生も多かったと見られる。

第2問[1]2次関数からの出題。試行調査でも予告されていたような、日常における事象に応用した文章題であり、陸上競技におけるストライドとピッチの関係から最速タイムを考える問題であった。扱う関数そのものは複雑ではないものの、慣れない用語や式に順応する読解力が必要であり、戸惑った受験生も多かったのではないか。

第3問(選択問題)場合の数と確率からの出題。試行調査で予告されていた、2人の生徒の対話に沿って設問が与えられる形式の問題であり、今年度の模試でも度々見られた形式であるが、誘導に乗って解答できるかが分かれた問題である。

 

全体として、計算量は多くないものの、長い問題文を正確に読み取る読解力と、それに合わせて式を立てて解く情報処理力が必要となる問題が増加している。昨年までのセンター試験において通用していた「教科書の例題にあるような解法を、練習問題を通して身に付け、複雑な設定や場合分けを必要とする問題に対応していく」といった一般的な学習法だけでは対処が難しいことが今回の共通テストで明らかになった。

理系部会 山下