これまでの記事

国公立前期試験合格発表

今年度の国公立の前期試験の合格発表は本日で出そろいました。 志向館でも、実力を出し切って、見事第一志望校に合格した人。共テで失敗して、少し志望を変えて、粘り強く合格を勝ち取った人、奇跡的に逆転合格した人、一人ひとり様々ス

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2026 共通テスト 数学ⅡBC 講評

今年の共通テスト数学ⅡBCについて。 平均点は昨年より約3点上昇し54.52点で、難易度や分量はほぼ昨年並みでした。 各問題の前半部分は、丁寧な誘導がついている場合が多く、その分文章量が多い。しかし、計算量はさほどでもな

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国公立大学二次試験

2月25日といえば国公立大学前期試験。何年もこの仕事をしているとイメージがとても強い。 ただ、最近は2月25日に向けて頑張るという受験生が以前より減ったように感じる。 地元の金沢大学もそうだが、後期日程を行わない大学が増

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みんな大好きチャート2

前回、チャート式について話したが、少し補足。 ある解法を誘導で解かせて、次は誘導なしで同様に解かせるという共テの出題形式から考えて、チャートの例題を理解して、下の練習を解くというのは有効かと思われる。   ただ

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2021大学入学共通テスト出題分析 数学ⅠA

事前に告知されていたように,今年度から10分長くなり70分で実施された。昨年のセンター試験では71(設問数47)だった解答数が今年度は79(設問数55)となり、相応の問題数の増加となっている。ただそれ以上に、問題文の長文化や、さらにこれまでのセンター試験にもなく、試行調査でも予告されていなかったような新傾向の出題もあり、受験生にとっては解きにくい問題の連続であったと思われるため、70分では足りず時間内にすべてを解答できなかった受験生も多かっただろう。随所に散りばめられた解きやすい問題を確実に正解できるかが重要となった。大きな特徴的変化があった問題は以下の通り。

 

第1問[2]図形と計量からの出題。辺の長さが数字で与えられるのは(1)のみであり、(2)以降は文字定数のままで角の大きさを変えた時の面積や外接円の半径の大きさを考察する問題となり、昨年までのセンター試験には例がない新しい傾向の問題であった。見た目の難しさから苦戦した受験生も多かったと見られる。

第2問[1]2次関数からの出題。試行調査でも予告されていたような、日常における事象に応用した文章題であり、陸上競技におけるストライドとピッチの関係から最速タイムを考える問題であった。扱う関数そのものは複雑ではないものの、慣れない用語や式に順応する読解力が必要であり、戸惑った受験生も多かったのではないか。

第3問(選択問題)場合の数と確率からの出題。試行調査で予告されていた、2人の生徒の対話に沿って設問が与えられる形式の問題であり、今年度の模試でも度々見られた形式であるが、誘導に乗って解答できるかが分かれた問題である。

 

全体として、計算量は多くないものの、長い問題文を正確に読み取る読解力と、それに合わせて式を立てて解く情報処理力が必要となる問題が増加している。昨年までのセンター試験において通用していた「教科書の例題にあるような解法を、練習問題を通して身に付け、複雑な設定や場合分けを必要とする問題に対応していく」といった一般的な学習法だけでは対処が難しいことが今回の共通テストで明らかになった。

理系部会 山下