これまでの記事

星稜大学 学校推薦型・総合型選抜対策講座

先週土曜日の、志向館寺町校での金沢大学入試セミナーに引き続き、本日は、星稜大学へ行って、学校推薦型・総合型選抜対策講座の出張授業をしてきました。担当して4年目ですが、コロナのため、今年が初めての対面授業です。北陸3県を中

続きを読む »

金城大学 オープンキャンパス

昨日、金城大学のオープンキャンパスで「推薦・一般選抜対策セミナー」の英語の授業をしてきました。今年も、入試問題を分析し、授業を受けてくれた人たちの合格の後押しになればいいと全力で解説してきました。今後の受験勉強に役立って

続きを読む »

志向館寺町校が新しくなりました!

こんにちは。英語講師の三木陽平です。 すでに通われている高校生や予備校生の方はご存じかもしれませんが、志向館寺町校の玄関と大自習室が改装されました。40年続いた趣のある玄関と仕様でしたがリニューアルです。白基調に床を深い

続きを読む »

共通テストにおける理想の読解速度は?

こんにちは、志向館国語科の田中です。 突然ですが、高校生のみなさんは文章を読むときのスピードは気になりませんか? 当塾の館生においても読解スピードが気になる方は多いようです。 そこで、どのくらいのペースで文章を読むと良い

続きを読む »

2021大学入学共通テスト出題分析 数学ⅠA

事前に告知されていたように,今年度から10分長くなり70分で実施された。昨年のセンター試験では71(設問数47)だった解答数が今年度は79(設問数55)となり、相応の問題数の増加となっている。ただそれ以上に、問題文の長文化や、さらにこれまでのセンター試験にもなく、試行調査でも予告されていなかったような新傾向の出題もあり、受験生にとっては解きにくい問題の連続であったと思われるため、70分では足りず時間内にすべてを解答できなかった受験生も多かっただろう。随所に散りばめられた解きやすい問題を確実に正解できるかが重要となった。大きな特徴的変化があった問題は以下の通り。

 

第1問[2]図形と計量からの出題。辺の長さが数字で与えられるのは(1)のみであり、(2)以降は文字定数のままで角の大きさを変えた時の面積や外接円の半径の大きさを考察する問題となり、昨年までのセンター試験には例がない新しい傾向の問題であった。見た目の難しさから苦戦した受験生も多かったと見られる。

第2問[1]2次関数からの出題。試行調査でも予告されていたような、日常における事象に応用した文章題であり、陸上競技におけるストライドとピッチの関係から最速タイムを考える問題であった。扱う関数そのものは複雑ではないものの、慣れない用語や式に順応する読解力が必要であり、戸惑った受験生も多かったのではないか。

第3問(選択問題)場合の数と確率からの出題。試行調査で予告されていた、2人の生徒の対話に沿って設問が与えられる形式の問題であり、今年度の模試でも度々見られた形式であるが、誘導に乗って解答できるかが分かれた問題である。

 

全体として、計算量は多くないものの、長い問題文を正確に読み取る読解力と、それに合わせて式を立てて解く情報処理力が必要となる問題が増加している。昨年までのセンター試験において通用していた「教科書の例題にあるような解法を、練習問題を通して身に付け、複雑な設定や場合分けを必要とする問題に対応していく」といった一般的な学習法だけでは対処が難しいことが今回の共通テストで明らかになった。

理系部会 山下