これまでの記事

2026共通テスト国語問題分析

こんにちは、志向館国語科田中です。 以下、先日行われた共通テストの国語の問題分析です。   2026年度共通テスト国語は、前年よりやや難化と評価されている。平均点は約116点前後とされ、2025年度から10点程

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2026共通テスト 公共,政治・経済問題分析

昨年の平均点が62.66点であったのに対し、今年の中間集計では65.54点となっており、全体としては易化したと考えられる。第3問以降の政治・経済分野では、解答を即座に判断できる知識問題も見られたが、一方で、単なる暗記では

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2026共通テスト 公共,倫理 問題分析

「公共、倫理」の難易度は、昨年並みの難度と考えられる。新課程の共通テストも2年目となり、2年とも基本的には同じ形式で、来年も同様の問題傾向が続くものと予想できる。第1問は社会保障制度に関して。第2問は現代社会における文化

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2026共通テスト 英語問題分析

2026共通テスト 英語問題分析 昨年と同様、リーディングは第8問形式で出題され、出題形式・語数・マーク数もほぼ変わらなかった。そのため、受験生は慌てることなく問題に取り組めたと思われる。今年は特に、設問の選択肢が読みや

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2026 共通テスト日本史総評

こんにちは!志向館の英語、日本史担当しています山城です。共通テストはいいお天気でしたが、金沢は先週から今週にかけて寒くて雪もひどく大変な日々が続いてますね。。塾の中でも風邪が流行っています!風邪をひかないように気をつけてくださいね!

さて共通テストの日本史なんですが自分もざっと解いてみて各塾のコメントなど色んなものを見てまとめてみました。

 

総評

第1問は「地理総合/歴史総合/公共」の『歴史総合』と共通問題でした。大問数は6で昨年から変更はないのですが、解答数は34個で昨年より1個増加しています。また昨年出題されなかった連動型が1問出題されていました。資料に関しては多数の文字資料が現代語訳されたり、風刺漫画や生徒のまとめたノートが資料に利用されたりするなど、資料読解を通じて歴史的思考力が問われていると感じました。

難易は昨年と同じくらいかやや簡単な気はします。

大問別分析

第1問「災害の歴史」 (25点)

『歴史総合』第1問と共通問題。Aでは災害の要因や開発との関係、Bでは災害への対応や災害後の社会が主題として設定されました。

内容の重要点は冷戦に関する概念的理解を用いて図を読み、当時の政治体制について判断することが求められたことと1990年代以降の日本における地震の発生と、それに対する歴史資料の保全活動に向けた民間団体と政府の動きを事例に、現代的な諸課題とその解決策が取りあげられていました。

 

第2問「日本の漁業の歴史」 (15点)

縄文時代から江戸時代にかけての日本の漁業の歴史について、図や資料を用いて問われました。

また漁業の仕組みに関するノート1を踏まえた計算とともに、地引網漁を描いた問1や問3の図も参照しながら総合的に判断する力が求められているように思えます。

 

第3問「絵画資料の読み取り」 (15点)

Aでは飛鳥時代から平安時代にかけて、Bでは平安時代と鎌倉時代について、政治史と文化史を中心に出題されました。

今回は政治の転換の契機となった出来事と、契機と考えられる理由が組合せで問われました。また昨年には出題されていなかった、選択した出来事によって対応する理由が変わる連動型の問題となりました。問5では、歴史資料の成立背景や特性に関する理解が問われた。過去の事実について資料がまとめられる背景には、時間の経過や特定の目的があることを踏まえておく必要があるように思えました。

 

第4問「中世における女性と政治との関わり」 (15点)

中世における女性と政治との関わりをテーマに、鎌倉・室町時代を中心に、政治史の基本的知識や荘園制について問われました。問4では、院政期を特徴づける用語やその意味が把握できているかどうかが問われただけでなく、領域型荘園についての理解も求められています。長講堂領の成立など荘園制の変遷に関する正確な知識が必要となっていたので荘園に関してはしっかり復習しておくことが重要です。

 

第5問「近世の城郭」 (15点)

近世の城郭やその特徴・役割についてまとめたノートをもとに、政治史や文化史など幅広い分野から出題されました。問4では地方の城下町の概念図が示され、その読み取りと城下町の軍事的な役割や区画などが問われました。城下町の問題に関してはセンターの頃から出題はされていますので資料集などを使って区画等を見直しておくと良いと思います。

 

第6問「近現代の日本における政治的リーダーシップ」 (15点)

会話文形式で、戦前・戦後の日本の首相を軸に政治史を中心に出題されました。問2では、風刺漫画を活用し、55年体制成立後の自民党と社会党の様相を比較するとともに、革新知事の誕生の時期や高度経済成長期の環境問題についての理解が問われました。55年体制以降は自民党が与党として活躍していますが社会党の動き、その野党の動きについてもしっかりと把握することが大事です。

 

志向館の予備校平均も83点で昨年よりは解きやすかったのかもしれません。ということは来年はやや難化になるかもしれないと思いながら2年生は問題演習や授業などで知識を養いながら来年の共通テストに向けて頑張ってください。来年は君たちの番です!

 

志向館 山城祐一郎