先日、教室に虫が出て、生徒が大騒ぎをしたのですが、その際に、「蜘蛛の糸」の話を持ち出して、「虫を殺してたら地獄に落ちても蜘蛛の糸垂れてこんよ」って話をしていたら、あまりピンとこなかったよう。よくよく話を聞くと、そもそも「蜘蛛の糸」の話を知らないという。どうやら、小学校のときに国語の授業で出てこなかったらしい。(一人は仏教系の幼稚園で話をきいたということだったが)
芥川の「蜘蛛の糸」等の子供向けの話は、日本の近代文学の入口としては格好の素材だと思うのだ

が、実際ここから、興味をもって、他の芥川の作品を読むようになった生徒も多いはずである。
近頃は小学校で英語の本格的な授業が始まり、情報の授業も始まろうとしている。限られた時間の中で、新しいことを増やそうとすれば、当然既存の科目の内容が薄くなるのは致し方ないのかもしれない。
けど、日本の文化歴史を減らしながら、国際だとか情報だとかが前面に出てくるのは、本末転倒ではないだろうか。
と、金沢の田舎で叫んでみたところで、じじいのぼやきでしかないのですが・・・
ところで、大騒ぎした虫ですが、私が捕獲して、窓から逃がしたので、地獄に落ちても、お釈迦様が私に蜘蛛の糸を垂らしてくれるでしょうか?

