2024年の共通テスト化学は、サリシン・ペニシリンGなど医薬品に関する問題や質量分析法に関する問題が目を引きました。しかし何より、31の解答のうち10は計算を必要とする問題で、結局計算力を問われるものだったと思います。
質量分析法についてはほとんど教科書で触れられなかった内容ではあるものの、ペニシリンGの構造については教科書でも紹介されているものですし、そもそも知識がなくても問題文から把握することは可能なので、それらについては異常な難しさは感じません。
気になるのは最初に紹介した計算を必要とする問題の多さです。化学の計算は知識も必要とすることが多く、しっかりとした勉強の上に行われるものです。上っ面の勉強では歯が立たないでしょう。
とにかく今後もセンター試験時代のように簡単になることはないようです。私は個人的な意見としては化学という科目は避けたほうがよいと思っています。理系は物理を避けることはできても、化学を避けることはできないのだからつまり理系はやめておいたほうがいいということですよ。私立入試はいいんですが、共通テストやマーク模試が難しすぎるのです。
半端な気持ちで国立理系を目指さないでください。一部の本当に能力がある人にとってはどうでもいいことかもしれませんが、一般人には危険です。それでもやりたいやらなければという人は一緒に頑張りましょう。
徳野