こんにちは、志向館で世界史を教えている三木陽平です。
金沢は先週の寒波から一転、今週は晴れの日から始まり気分がいいです。高校生はいよいよ2次試験に向けてラストスパートですね。
さて、今回は2024年の共通テスト世界史を振り返ります。
昨年度より易化であると各予備校の総評で上がっていますが、おそらく近現代史の出題が思ったよりも多くなく、オーソドックスであったため、まんべんなく準備していた場合は高得点を、また古代から近代までをとりあえず仕上げた子は及第点を取りやすかったと思います。
ただし、ひねりが加えられているのは例年通りでしたね。思考力というか、、、知識の深化が問われている気もします。
印象に残った問題を一つ上げておきます。第2問ーC:15番…人民義勇軍と国連軍の問題は面白かったですね。
SEATOはさておき、私自身もこの文脈からすぐに人民義勇軍と国連軍がどちらに当てはまるかはわかりませんでした。
解答のカギとなったのがこの文、「ウが派遣されて先頭に加わることになった結果、実質的に中国とアメリカの間の「青対戦争」へとその性格が変わっていった。」ですね。ということはウによって中国対アメリカの構図になるわけですから、ウは人民義勇軍ですね…なるほど面白い。
頭の中に、資料集でもよく掲載されている中国義勇軍参戦の時の構図が描かれているとわかりますね。私自身は解いた際にこの図を思い出して解答に至りました。共通テスト、面白い。資料読み取りというか、深く使える知識理解が求められている気がします。