今年の共通テスト数学ⅠA、昨年の史上最低の平均点から約20点もアップ。今年の各国公立大学のボーダーを押し上げる「原動力」となったようです。
さて、個々に問題を見ていくと、各大問の前半部分は取り組みやすく、最初から手も足も出ないような問題もなかったようで、ここらへんが平均点を押し上げた要因となったのではと思われます。後半は、前半の解法を利用して、さらに応用的な問題を解かせる問題が中心でした。
とうやらこの流れが、大学入試センターが公表している「共通テスト問題作成方針」の中で述べられている、「一定の手順に従って数学的に処理すること、及び解決過程を振り返り、得られた結果を意味付けたり、活用したりすることを求める。」ということなのか。
ただ、個人的に言わせれば、これは単に解法の「押し付け」であって、果たして「学習指導要領」で求められている思考力、判断力を試すことに適切かどうかは、少々疑問である。
現在、志向館予備校では、体験授業を実施しています。共通テスト数学ⅠAについても、個々の問題まで細かく分析していきます。金沢で一番の伝統のある予備校となった志向館にぜひ体験授業を受講しに来てください。
数学ⅡBについても、近々講評を出す予定です。
志向館 代表 宮前 龍彦