これまでの記事

星稜大学 学校推薦型・総合型選抜対策講座

先週土曜日の、志向館寺町校での金沢大学入試セミナーに引き続き、本日は、星稜大学へ行って、学校推薦型・総合型選抜対策講座の出張授業をしてきました。担当して4年目ですが、コロナのため、今年が初めての対面授業です。北陸3県を中

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金城大学 オープンキャンパス

昨日、金城大学のオープンキャンパスで「推薦・一般選抜対策セミナー」の英語の授業をしてきました。今年も、入試問題を分析し、授業を受けてくれた人たちの合格の後押しになればいいと全力で解説してきました。今後の受験勉強に役立って

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志向館寺町校が新しくなりました!

こんにちは。英語講師の三木陽平です。 すでに通われている高校生や予備校生の方はご存じかもしれませんが、志向館寺町校の玄関と大自習室が改装されました。40年続いた趣のある玄関と仕様でしたがリニューアルです。白基調に床を深い

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共通テストにおける理想の読解速度は?

こんにちは、志向館国語科の田中です。 突然ですが、高校生のみなさんは文章を読むときのスピードは気になりませんか? 当塾の館生においても読解スピードが気になる方は多いようです。 そこで、どのくらいのペースで文章を読むと良い

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2022 共通テスト世界史の解き方 知識を巧みに働かそう!

 

こんにちは。志向館で世界史を教えている三木陽平です。共通テスト世界史はいかがだったでしょうか。今年の東進の総評はやや易化でした。たしかに知識量はそこまで問われないという実感はありました。逆に言えば、限られた知識をどう生かすかが重要になります。

 

まず、核軍縮の流れは1962年のキューバ危機から始まっています。そして、多国間の核に関する軍縮は1963年のPTBT、1968年のNPT、そして1996年のCTBTです。(これらの年号までは覚える必要はないが、順番は抑えていてほしい。)リード文からキューバ危機の記述だと判断し、その翌年となっているのでPTBTだと判断できますね。

 

もし、PTBTかNPTのどちらかがわからない!!と思ったあなた。落ち着いて。演説の中に「-包括的な核実験禁止条約に関する早期の妥結を目指し―」とあるので、すくなくともCTBTではないと判断できるでしょう。そうすると、PTBTかNPTだと考えられますね。

 

そして問題では交渉相手の国と、条約内容を問う問題です。受験生の中には「演説の中で「マクミラン首相」と書いてあるので、マクミランが必死にどこの国か考えた。」という子もいましたが、そこは知識を巧みに働かせましょう。「マクミラン」がイギリスの首相であることを知っている受験生はほぼいないですし、そもそも早慶レベルでしか聞かれません。

 

大事なことは、PTBTとNPTの特徴です。これらの条約はどちらもフランスと中国は不参加です(NPTはのちにフランス中国は加盟している)。特に、フランスのPTBT不参加についてはド=ゴールの独自外交として必ず押さえておかなければなりません。つまり、この問題は、60年代のフランスの独自外交と、中国の中ソ論争について間接的に問われているもとらえられます。さらに、PTBTの特徴は「地下での核実験は可能」、NPTの特徴は「五大国以外は核保有を認めない」です。これらは必ず押さえておきましょう。

あとは消去法です。知識を働かせるのです。「フランスと中国が不参加なので、交渉相手の首相の国にフランスが上がることは考えにくいよな??」「PTBTもNPTも核実験の全面的な禁止ではないのでは…?」。このようにすれば、PTBTだと断定できなくても、マクミラン首相がわからなくても、正解が④番であると導くことができますね。

 

実際、このように知識を働かせて解く問題、および知識を働かせれば解くことができる問題がほとんどです。このような知識の働かせ方のコツやテクニックの働かせ方を学びたい方は、ぜひ志向館にきてください。